不思議体験

入院した、いや、入院させられた

その時には私は文字を書くことができなくなっていた。

 

日付や曜日もわからなくなっていた。

 

丁寧に話すことがめんどうになり

男言葉になっていた。ドクターに

状況をお話してください、と言われても

「こいつら(家族)が説明するからよろしく」

と・・まるでカッコいいミュージシャン

のようになっていた。

 

何が不思議か、って。

そうなっていた最中のことを

ほぼ全て自分で覚えているということだ。

 

ある日、知人と電話で話している最中に

突然、幻覚と幻聴が始まったのだ。

架空の想像の世界の中と現実世界を

行ったりきたりしていた。

 

届いてもいないLINEが届いていたり、

鳴ってもいない電話が鳴って話して

いたり。

 

私の中で何が起こっていたのか、

覚えている、こんなことがあるのだろうか、

それ自体不思議だ。

ちょうど10日間、不眠不休で私は

何かの対応に追われていたようだ。

 

信頼する友人を夜中にうちに呼び出して

同じことを何度も話していた。

「謎は深まるばかり」

「そもそも謎なんてない」という話だ、

その謎を解かなければたいへんなことに

なる、と、まあ、わけがわからない。・・

 

入院して保護室(トイレしかない部屋)に

入れられ、どれぐらいだろう、

ゆっくり眠った。

 

目が覚めたら我にかえっていた。

 

それからは幻覚幻聴は全くなくなった。

不思議だ。

 

このことは入院当初、ドクターに

話す力もなかった、が

先日、受診の際に初めて少し

話した。

 

双極性障害なのか、

10日間だったが、統合失調症だったのか、

私は専門家ではないからわからないが、

 

あのようなことが 

また起きるとするならば、怖い。

 

現在はハイテンションになることは

全くない、常に静かだ、

ドクターの話では

「明るすぎる、というのも実は

病気なんです、芸人さんなんかでも

いるでしょ、テンション高い人、

あれは商売として成り立っているから

いいけど」とのことだった。

 

でも。

底抜けに明るかった

私、戻ってきてほしい。

 

何かのきっかけで急に戻って来るのか、

徐々に戻ってくるのか、 

もう、戻らないのか・・。

 

#双極性障害

#統合失調症